新国立美術館のビュールレ展を見に行って学んだ、自分の商品価格の付け方

 

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田口 さやか
脱サラ女子として2015年に個人販売で起業。 インターネットを活用しのべ4万人以上の国内外のお客様に 商品を販売してきた販売実績を生かして 同じようにハンドメイドでビジネスをしていく方々を応援しています。 ご受講者様累計600名以上。 現在もネット販売のためのオンライン講座『売れるネットショップを構築するUSK講座』、海外・国内のネット販売セミナー・個人コンサルを実施中です。

こんにちは、田口さやかです。

ゴールデンウィークも終わり、また新しい1週間がスタートしましたね!

さてこの休日、私は

東京新国立美術館で開催されていた『ビュールレ展』 をはじめ、
地元の小さな美術館などをいくつか巡ってきました。

実は美術館の雰囲気が大好きで、
時間があると旅先でも美術館に立ち寄ったりします。

田口さやか

とは言っても絵にはあまり詳しくない私ですが^^、
今回の美術館巡りを通して

”作家が作る作品の、価値提供の意識とお客さん目線での価値の感じ方”

について感じることがあったのでブログ記事にしてみようと思います。

ハンドメイド作家さんやご自身でビジネスをしている方など、
ご自身で作品やコンテンツを作り販売している方の
何かヒントになれば嬉しいです。

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美術館という場の力がもたらすもの

先ほども書きましたが、
私は絵にはさほど詳しくはありませんが

”美術館” の雰囲気が好きで、
散歩がてら、よく出かけたりします。

そう、場の雰囲気が心地良いんです。絵もしっかり見ますが、結構すぐ忘れちゃいます。

田口さやか

誰の絵だから好き・知らない画家の絵だから興味がない
ということは無く、

凛とした静寂の中、壁に大事に飾られている絵を見たり感じたりする中で

”あぁ、この絵の事は今まで全く知らなかったけど、ある人達からは何年もの間
とても大切にされて来たんだな”

田口さやか

と、どこかしみじみとした愛着のような感情が無意識の中に生まれていくのを感じます。

特に美術館では、その絵や展覧会の背景の一部を
解説欄の中に垣間見れたりしますよね。

そうすると、

「なるほど、この絵にはこういう思いが込められていたんだ。」
「確かに、言われてみればこいういう珍しい特徴があるな。」
「この絵が作家人生最後の絵になったんだ。」

と、絵そのものに付随した知識が入る事で
より一層その絵の価値を感じやすくなります。

例えるとするなら、

一見興味のなかった異性であっても
ふとした出来事やギャップを目の当たりにする事で
「見る目が変わる」 という事ってありますよね。

そんな感じです。^^

さて、
もちろん美術館に飾られていない絵であっても、
描いた人やその背景には
1つ1つのストーリーがあるわけですが、

特に、
誰かに大切に扱われていた事や
作家にとって特別な作品とされていた物、
何百年も守り続けられて来た物
というのは、その事実だけで

絵の知識の無い私にとっても、
その絵をとても興味深く感じさせてくれます。

そういう、誰かにとっての「特別な作品」が
集まっている美術館には、どこか
他人までも寄せ付ける魅力があるのでは無いでしょうか。

これは若干ミーハーな発言と取られるかもしれませんが、
誰かのお墨付きとか、評価が高いレストランなどもそうですが

たとえ、自分が経験した事の無い物(場所)であっても
場の雰囲気や応援者・ファンがいるところには
目に見えない”場の力”が働いて、
こちら側にも何らかの影響をもたらすという事はよくあると思います。

とりわけ、誰かが自信を持って建てた美術館や開催する美術展などは
その熱や自信そのものが、どこか
作品の価値さえもあげているように思うのです。

だからこそ、ここから言えるのは

名の知れない私たち一般人が自分の商品の価値をあげようと思ったら、
誰よりもまず自分自身が、提供しているものに自信を持ってあげる事
重要なように思うのです。

ついつい謙遜の文化が根付いている日本ですが、

その延長として「私の商品なんて・・」
と、提供者本人に低く扱われている商品が
大きな価値を感じてもらえるほど世間は甘くないので(汗)、

だとしたら「これ、絶対良いから!」と胸を張って言える事が
まずは提供者としての第一ステップと言えるのかもしれません。

作品が大切にされる”場”を作る事は
お客さんに商品の価値を正しく感じてもらう上で
提供者がすべき大事な仕事の一部なんだなと感じたわけです。

例えば
ショップの雰囲気、ブログの雰囲気、商品の事を話す自分の雰囲気・・
そんな部分の事ですね。

商品・作品の価値をあげるもの

さて、話を美術館に戻しまして

先日行った地元の美術館では、
実は少し残念な事がありました。

それは、館内のスタッフの方が
展示室の前にある受付のところで
大きな声で他のスタッフに注意をしていた
事です。

同僚や部下に注意する事自体は別に良いのですが

問題は、
美術館の場の空気を一瞬にして壊してしまった
という点です。

せっかく、絵を通して自分の心と対話するような
(意識高い系の雰囲気を)楽しみに来たのに^^、

入る前におばさんの大きな声が館内に響いた瞬間、

あれ?ここにある絵って、たいした事無いのかな・・。
提供者側にとっては、実はただの”職場”なのかな・・。

田口さやか

そんな風に感じてしまったんですね。

この経験をした時に感じたのは、

「提供者側の熱量は、作品以外の部分で受け手にいとも簡単に伝わってしまう」

という事でした。

おばさんの大声というのは、絵それ自体には直接関係ありませんし
その一瞬以外には影響が無いのですが、
それでも、来た人をがっかりさせてしまったんですよね。

これは、実は
私たち提供者にとって、
とても学びになる事象だったなと思いました。

提供者が、作品の事をどう思っているか。
提供者が、お客さんのワクワク感をどこまで保持させてあげられているか。
提供者が、作品の価値をどこまで高められるか。

実は、提供者というのは
提供する場所や商品そのものを大事にするだけでは
全く不十分で、

『どう思っているか?どう行動しているか?ビジネスをどう捉えているのか?』

という視座やマインドの部分にとても大きな価値がつけられていて、
その数字では図る事のできない繊細な部分こそ
お客さんとの信頼で繋がれる部分であり、

実はお客さんが無意識の中に”価値”を感じている部分なのかもしれないなと
思ったんです。

結局は、

商品自体に価値をつける意識から、
商品と作り手の意識(マインド)に価値をつける意識
にシフトしていく事が、結果的に商品価値をあげていく方法なのかも
しれません。

商品の価値や価格を導き出す感覚とは

商品の価値の大きさや、それに付随した価格設定というのは、
本当にいろんな考え方があるので一概には言えないのですが、

1つ押さえておくべき事として

「提供者が、自分で責任を持って自分でつけるもの」
であるというのは重要な事だと思います。

よくハンドメイド作品の販売などでは、

・安く無いと売れないんじゃ無いか

・もっと上手く作れる人がいるから、値段はまだあげられない

・いっその事、誰かに値段をつけて欲しい

悩める作家

という気持ちについついなりがちなのですが、

極論、

自分がこれだと思った値段が、自分に相応の値段
だと言えると思います。

なぜなら、商品の価値というのは
感じ方はお客(他人)にとってまちまちなので
まず他人に委ねるという事がナンセンスですし、

上で書いたように
自分自身のマインドそのものが、実はお客さんにとっての商品価値の一部なので
商品価値の上げ下げは、自分のマインドの位置に依存する
と言えるからです。

だからこそ、

商品の価格をつける事には大きな責任が伴い、
確固とした自信がない時はどうしても
無意識の中で逃げたくなる部分だったりします^^

その気持ち、めちゃくちゃわかります。

田口さやか

しかし逆に、

自分がこれだと思った値段が、今の自分に相応の値段
だという事が腑に落ちれば、

自分が提供できると確信できるレベルが上がれば上がるほど
価格はどんどんあげていく事が可能

だとも言えるんですね。

ポイントなのは、
商品スキルを磨けば磨くほど価格を高くできるのではなく、
マインドが上がれば上がるほど、価格が上がりやすいいうことです。

どういうことかというと、

『価格をあげたい!
でも、これ以上は頑張りたくない。』

とか、

『価格をあげたい!
でも、現状の商品を現状のマインドのままで提供し続けたい。』
(楽して儲けたい)

心のどこかでこんな風に感じている時というのは、
値段を上げたいと思っている心とは裏腹に、
価格をあげるという事に対して
(または商品を提供する事そのものに)
大きな抵抗を感じている最中かもしれません。

だけど逆に、

『価格をあげたい!
だから、それに見合う価値をお客さんに感じてもらえる努力をし続けよう!
どうしたらもっと喜んでもらえるか、もっと響く形で提供できるか
日々自分が提供者として成長していこう。』

と、提供者の気持ちがレベルアップするだけで
価格って案外自分の感覚でいくらでもあげていけるものだと思うのです。

支払ってくれるから高額にするんじゃなくて、
高いマインドで提供するから、「値段が高くてもあなたの商品が欲しい」という
言葉を引き出せるんだと思います。

個人ビジネスで大切な事は結局、

責任を持つ姿勢、腹をくくる覚悟、喜びを与えるという意識
こういうマインドを育てていく事だと思います。

そして、そういう提供者のマインドをどれだけ持てるかどうかが、
結局は自分にとって心地の良いビジネスが出来るかどうかを決めていくように
思うのです。

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まとめ

今日は、先日行った美術館での出来事から
私たち提供者に必要な部分を紐解いてみました。

”商品はいくらでも作れるけど、なかなか売れない。”

そう感じていたら、

自分たちの作品・サービス・コンテンツが
どのような場に置かれていて、
そもそもその場は
自分自身が大切にできているかどうか?

そして、

商品にばかり気をつけていて、
肝心な”気持ち・マインド”を上げていく意識は
ちゃんと持てているだろうか?

この部分を見ていくと、
ヒント(というか答え)が落ちているように思います。

私自身も、今回の美術館巡りを通じて
まだまだ果てしなくある”成長の伸びしろ”の多さを痛感しました。

逆に、まだまだ成長できるという事。

私がやっているのは
ネットでのブログ発信、ネット販売のためのオンライン講座、コンサル、ショップ運営など
やっている事は様々ですが、

・価値ある商品を生み出す事
・提供する上での提供者マインド
・提供者の視座

これらを
日々研鑽していく事で、
私にしか提供できない確かな価値を、同じ方向を向く方々にもっともっと
提供していこうと思います。

自分への自戒を込めての締めくくりとなりましたが、
何か参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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