2019/12/12
ハンドメイド販売で売れない時に見直す5つの確認事項【自分に質問すると気づく】
こんにちは。
今日は、私自身が薬剤師をやめてネット販売で起業し、
コンサルタントとしての仕事をするまでに痛感してきた
質問力のメリットとその上手な使い方について
書いてみようと思います。
”質問力”という言葉を耳にするようになって久しいですが、
私自身も仕事を辞めて起業をする中で、質問力を持つ有用性を何度も感じてきました。
そこで今回は、
仕事上でどんな恩恵があったのか?
ネットショップ運営やコンサルででどんな質問を自分に投げてきたのか?などを
エピソードベースで具体的にお伝えしていこうと思います。
質問力に自信がない・・という方や、
そもそも人に質問することに抵抗があるという方がいましたら
ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。
目次
質問力がもたらした生活環境の変化
私は以前田舎の薬局で勤めていたのですが、
その頃というのは
近くに社長と呼ばれる人は自分の会社の社長くらいしかおらず、
従業員という形でしか収入の得方を知らなかった私は
自分でビジネスを起こしたり起業する人とは
全く縁のない生活をしていました。
しかし数年経った今、
私は東京に引越し、周りをふと見渡してみると
自分でビジネスをしている方や同志、
そして教え導いてくれるビジネスの先生たちとのご縁が沢山でき
振り返ってみると、
薬剤師をやめて個人事業主として
働き方もライフスタイルも
大きな変化を作ってくることができたように思います。
以前の自分と今の自分、
私としてはそんなに大きな違いがあるとは体感していないのですが、
先日、久しぶりにお会いした社長さんから
田口さんの強みは〇〇だよね。
これで人との繋がりも新しい働き方も、沢山の事を得てきたよな。
社長さん
と、意外な部分を指摘されたのです。
それは何かというと、「質問する力」でした。
正直、
え、そこ?(他にないの?)
と、拍子抜けし
最初はあまりパッとしない部分だなと思ったのですが(汗)、
これまで独立するまでの事を思い返してみると、
ちょっとずつ変わっていったり人とのご縁を頂いたりする過程には、
やはりもしかすると私のスキルや才能ではない、
”唯一持っていた質問力”が
私自身の変化を後押ししてくれていたのかもしれない
と自分でも少し思うようになりました。
経営者・社長と呼ばれる人とろくに話ができなかった私
以前、学生時代から憧れていた薬剤師という職につけた私は
薬剤師として雇われて働くことが当たり前という感覚で
大きな不満もなく仕事をしていたのですが、
ひょんなきっかけから
東京で開催される”起業セミナー”なるものに出かける機会を得ました。
私の目的は単純で、
そのセミナーを開催しているある人に会ってみたい
というものだけで、
実は”起業”も”セミナー”というものさえも
自分にとっては全く縁がなく、なんなら興味のかけらもないものでした。(失礼)
セミナー当日、私は新幹線に乗って東京にいき、
晴れてその”会いたかった人”に会うことができて目的を果たしたわけですが
困ったのがそのセミナー後に行われた懇親会の居心地の悪さでした。
というのも、その会に参加しているみんなが
口々に話すのは、
起業に関する事ばかりだったからです。
「今度ここにオフィスを構えて〜・・」
「今年独立したんですけど〇〇を扱ってて〜・・」
当時は今ほどネット発信や個人で起業する事が一般化していなかった事もあり、
私自身、みんなのそんな会話についていけるはずもなく、
心底場違いなところにきてしまった事を心底悔やみました。
しかし懇親会では、
やっぱり近くにいる方と会話する事もあって・・。
私は自分が起業しない(するつもりが全くない)ので
ひたすら聞き役に撤し、質問ばかりをしてその時間を乗り切った事を覚えています。
ある時に言われた意外な言葉
その後も”起業する”という事には依然として関心がなかったものの、
起業している人たちの前向きな生き方や貢献的な考え方に興味を持つようになった私は
そのセミナーで出会った”素敵だな”と思った主催者などの方々に連絡をして、
なんとか、「お茶して下さい」と約束を取り付け、
新幹線に乗って2ヶ月に一度くらいのペースで東京にいったりしていました。
なんせ、田舎の(少なくとも)私の生活の範囲の中では
起業をしたり自分で稼ぐという事をしていた人は誰もおらず、
おまけに家族も親戚も全員公務員という特殊な環境で育ってきたため、
どんな思考になれば自分で収入を得るという発想になるのか?
事業を立ち上げるという勇気が持てるのだろうか?
と、不思議でしかたなかったのです。
そんな事もあり、図々しくも
「お茶して下さい!」
と、時間を空けてもらって話を聴く機会を頂いていたのですが
興味がありすぎて、質問が止まらず
時間がオーバーしてしまう・・ということがよくありました。(汗)
そして、そんな時に
その時お時間を頂いていた年上の経営者さんに
帰り際、こんな事を言われました。
田口さん、質問がいいよね。
経営者さん
この言葉を聞いたとき、
褒められているという感覚はなく、全く逆で、
これは皮肉で言っているのかな・・?
時間も取っちゃうし、うっとおしかったかな・・。
「質問がいいよね」って、鵜呑みにしちゃいけないよな。
きっと、何も持っていない私を褒めるポイントとして、
私が唯一している”質問する”という事を無理やり褒めポイントにしてくれているんだ。
確かに、何か事業をしているわけでもないし、
私って、誰かに質問するって事しかできないのが現状だよなぁ・・。
はぁ・・。
田口さやか
と、ウジウジと褒めてもらった言葉を深読みし、
自分の不甲斐なさと
つい質問ばかりしてしまう事を申し訳なく感じていました。
同じ部分を他の人にも指摘される
その後も色々なご縁を頂いて、
経営者と呼ばれる方々とお話させていただく機会があったのですが
何人かの方に、立て続けに同じ事を指摘されるということがありました。
さやかさんてすごく熱心に質問してくるから、
どんどん教えたくなっちゃうんだよね。
社長さんA
質問がいいから、逆に次のアイデアがもらえるんだよね。
社長さんB
これらは、私にとってあまりに意外すぎる言葉でした。
なぜなら、質問することは相手にはメリットなんてない
(というかちょっと迷惑?)だと感じているところが少しあったからです。
(その割に質問が止まらないのですが・・汗)
(質問って、悪いものじゃないのかも。
最初にあった経営者さんに言われた
「質問がいいよね」というのも、
あながち嘘じゃなかったのかな・・?)
田口さやか
徐々にそんな風に思うようになっていきました。
質問がもたらした3つの恩恵
最初は、質問することしかできない自分の事をダメだと思っていたのですが、
興味津々で質問を続けていく中で
色々なきっかけや恩恵をいただくことができました。
印象に残っている恩恵は大きく分けて3つあります。
1つ目は、
人を紹介してもらえる
ということ。
自分が何か特別な知識や技術がない限り、
なかなか誰か(社長の仲間)を紹介していただく機会というのは得難いのですが
「そんなに聞きたいなら、今度詳しい〇〇さんを紹介するよ。」
「仲間内でホームパーティーをするんだけど、
面白い仲間が集まるから一緒にくる?」
と、そんな有り難いお誘いを頂く背景には、
”興味を持って質問していた”という要素があったように思います。
2つ目の恩恵は、
単純に、色々と教えてもらえる
ということです。
なぜ起業しようと思ったのか?
その背景にはどんなことがあったのか?
どんな失敗がキツかったのか?
成功の秘訣は・・?
ノートを片手に聞きたい事を質問しまくっていた
20代後半。
経営者さんとお話しする中で感じたのは、
案外、みなさん質問すれば色々と話してくださる
ということでした。
全然隠さないし、
質問するほどに仲良くなって、
恥ずかしい失敗も笑い話にしてどんどん教えてくれる。
その話の中で、その方の人間性や深み・生き方を感じ、
さらに興味の火が付き、どんな心のあり方をしているのかを
ますます聞いて、教えてもらう・・というような感じでした。
質問することの3つ目の恩恵は、
自分への質問ができるようになる
ということでした。
自分への質問って
よくわからないと思うのですが、
例えば、経営者さんに質問した内容を同じように自分に置き換えて質問してみる
ということです。
そうすると、
自分だったらどうか?と考え、
うまくいっている人との違いを見つけたり、
自分はどういう工夫をしているのか?
どんなところが逆に欠けていそうか?
そんな風に、自分を棚卸して理解する(改善ポイントを発見する)
といった感じです。
実はこの自分に質問を投げかけるというのは
今でもよくやるのですが、
ネットショップを運営をする時にも、コンサルの仕事をする時にも
ものすごく役立つのでおすすめです。
ハンドメイドのネットショップ作りでも自分への質問が重要
地味に役立ってきた「質問する」という力ですが、
いくつか、私がネットショップ運営を試行錯誤している時に
役立った質問を挙げてみたいと思います。
ハンドメイドのネットショップ運営でオススメの質問
*自分のショップのお客さんは誰か?
*作家(自分)の強みがあるとしたら?
*作品以外の部分で、お客さんを喜ばせるとしたらどんな工夫ができそうか?
*月に50万円売り上げているとしたら、自分は今の行動をしているか?
*うれている作家さんは何に時間をかけているか?
かなり抽象的な質問もありますが、
案外、突拍子もないような壮大な質問が
自分の情熱を思い出させてくれたり
前に進めてくれる原動力になったりすることがあります。^^
ネット運営に関しては、ノウハウなどを人から教わることももちろん大事なのですが、
一方的に言われてもなかなか耳に入らなかったり
やればいいのは分かっているけど自分には無理!と、
状況によっては聞き入れにくかったりするもの。
そこで、こんな風に
誰に諭されるわけでもなく
自分自身に質問を投げかけてあげると
大きな閃きにつながったり
はっと、自分で改善点に気がついたりすることができます。
私自身も、コンサルなんかをしている時は
その方の改善点なども
もちろんアドバイスさせていただくのですが、
同時に、クライアントさんに逆に質問する
という事をかなり行っています。
この”自分に質問する”というのは
私自身もかなり使ってきましたし、
時に、誰かに教えてもらう以上にしっくりくる答えを自力で得ることができたりしますので
本当にオススメです。
ちなみに、私が提供しているハンドメイド販売の教科書でも、
お送りするメールには必ず最後に”質問”を宿題としてつけているのですが
メンバーさんの感想でも
「40個の質問の宿題がとても役に立った!」という声をもらいます。
それだけ、自分で自分に質問する効果は
とても高かったりするんですよね。
そして、質問するほどに
質問の質自体もよくなっていくように思います。
まとめ
今日は、
質問の3つメリットと
ネットショップ運営でも応用できる”自分への5つの質問”
について書いてみました。
中には誰かに質問することに対して、
”質問することは失礼なこと”
”してはいけないこと”
”ちょっぴり恥ずかしいこと”
という感覚を持っている方も多いと思います。
(私も持っていました。)
けれど、勇気を持って何かを聞いてみたり質問するということは
自分の想定した以上の恩恵をもたらすことがあるように思いますし
私も、クライアントさんや講座の参加者さんから良い質問を頂くと
とても嬉しく答えてしまいます^^;
また、売れる作品作りを考えた時にも、
買い手の気持ちが置いてけぼりにならないように
使う人の意見を聞いてみる(質問する)ということはとても大事なポイントになったりします。
ぜひ、一歩先ゆく先輩や、あなたのショップのお客さんに
”質問してみること”を活動の中に取り入れて、
今の延長線上よりさらに上の未来を掴んでみて下さい。^^
私も、日々質問力を磨いて行こうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
P.S
質問力を生かしてお客さんに投げかけてきた具体的な質問のほか、
薬剤師をやめてネットショップで起業するまでのストーリーはこちらで書いています。
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