2021/01/19
【初心者向け】ハンドメイドショップで何を売るべき?商品決めのコツ
こんにちは。
ハンドメイドショップ運営歴6年の田口さやかです。
ハンドメイドショップを始めてみたいけど、何を売ったらいいのか迷う。
商品を決めるコツがあったら知りたい!
作家さん
今回はこのことに関して解説していきます。
今日の内容は動画でも解説しています。
私自身はハンドメイドショップでオリジナルハンコを販売していますが
これまで国内外で、累計2万件以上のお客様に商品を届けてきました。
・好きなものから始めよう!
・熱の入らない商品は長続きしない
・一発目から売れる事を期待しない方がいい
・売れる商品を探すより、売りたいものを武器にして売れる自分になった方が簡単
それでは、順に解説していきます。
目次
ショップを始める時の本音
今回この内容を書こうと思ったのは
オンライン講座をご受講頂いているメンバーさんからもらった
1通のメールがきっかけでした。
今回メールをくださった方、実は
まだ売るものがないのに海外販売講座を受けちゃってる
というツワモノさん(いい意味で^^)なのですが、
きっと、この方の様に
まだ売るものが決まっていない。
でも、何か初めてみたい。何かを変えていきたい・・!
そんな風に感じている方は結構多いのではないかなと思います。
そこで今回、メンバーさんの了承を得て
こちらで内容をご紹介しつつ、
私なりの回答をしてみようと思います。
はじめまして。先日Etsyのスタートオンライン講座を受講しました、
〇〇と申します。
田口さんのマインドが素敵だな~
また、自分のマインドを変えたい、海外で自分の何かを販売してみたいと思い、受講させて頂きました。
ただ私の場合、基本のキでつまづいてしまいまして、
つまり、何を販売すればいいのか分からない、というものです。
何のためにやりたいのか、恥ずかしながら
私は自己価値を上げたい、自由になりたい(時間や場所)、グローバルが好き、
などが、まず理由になります。
そのうち、お客さんのために何ができるか、が出てくる予感もすでにありますが、
今は自分を認めたい、価値を上げたい
と言うところが本音です。
とりあえず、自分の作品が売れたら嬉しいな、と思い、ポストカード大の紙に絵を描いてみたりしたのですが、
こんなんいらんやろ、買うとかないやろ、何に使うんかな、とか
そもそもポストカードに直接描くのか、カラー印刷のを販売するのか、何かよく分からなくなりました。
文化が幅広い海外に向けて何か事業をやってみたい、
と言う気持ちはあるのですが、
他の方のように、これを作りたい売りたいなど、
商品が明確でない私は、一体全体どうすればいいのか
自分が持っている作品や能力、情報など
発掘するのが先だと思うのですが、最初のところでお手上げ状態です。
自信を持つのが先決かな、と思うのですが、とりあえずやってみたい気持ちもあり、やりながら考えたらいいかな、しかし何を商品として出せばいいのか。
さやかさんはどうしてハンコにされたのですか?
個人的な悩みをお伝えするのは失礼かな、と思ったのですが、
周りにそういう環境もなく何か打破できないかな、とずっと思ってメールしてしまいました。
もし、ヒントがあれば何かしらお力をかして頂けると嬉しいです。
作家さん
メッセージありがとうございます。
こうやって、講座をご受講頂きながら
『自分自身を変える』そんな手がかりを探してご縁を頂けたことが
大変嬉しく思います。
田口さやか
素朴な疑問:何を売ったらいいのかわからない
ハンドメイド作家さんは、ものづくりが大好きで
販売するものが決まっているという方も多いかと思いますが、
逆に、作れるものが多すぎたりして
何を売ったら良いのか分からないという
リッチな状況になっている方もいらっしゃるかもしれません。
「何を売ったら良いのか分からない」
このこと自体は全く悪いことじゃ無くて、ある意味、
これからなんでも売れる状態
とも言えますよね。
自分の好きな物をまずは売ってスタートしよう
ショップをオープンする時というのは多少の緊張が伴うものですが、
その際に頭をよぎるのは
・何を売ったら売れるのだろう?
・自分は何を売るべきなんだろう?
という問いだと思います。
結論から言ってしまえば
どんな商品であっても需要があるので
”自分が売りたいものを売ってみる”
というところからスタートするといいんじゃないかなと思っています。
なんだか雑な回答っぽいですが、
例えばメールの中にあった
『ポストカードに絵を書いて販売してみる』
⬆︎これを、「考えただけでもワクワクしちゃう!」
という感じならば、是非ともやってみて欲しいと思います♪
事実、ポストカードを売りまくっている作家さんだっているわけですしね^^
そしてさっさと失敗してみる
上でも書いた様な
・何を売ったら売れるのだろう?
・自分は何を売るべきなんだろう?
こういう問いというのは、ある意味
正解を求める問いとも言えるかもしれません。
何かスタートする時にこそこういった部分が気になるのですが、
こういう、”答えを求める問い”に縛られてしまうと
なかなか一歩が踏み出しづらくなってしまう様に思います。
Aにしようか、それともBで攻めるべきか。
いや、Cをもっと上達させて、Cで行こうか。。?
作家さん
そして気がつけばショップを出さないまま、
半年、一年と時間だけが過ぎてしまっていたりするんですよね。
・・・というか、私自身がそうでした。 (汗)
田口さやか
メルマガでも書いていますが、
アメリカに長年住んでいた元彼から、
「Etsyっていうサイトで海外販売やってみなよ」
そう勧められてから半年以上も、
私自身、何を売ったらいいのか?
そもそも自分には出来るだろうか?
トラブルとか怖そう。。
分からないことだらけ
そんなことばかりを考えて、
一歩も踏み出せない期間が長くありました。
けれど、何か始めて仕舞えば
あとは失敗しながらも進むだけなのだと、
やっているうちに体感した覚えがあります。
なのでこんな形で、
さっさと失敗してしまおう
と言う心構えでいることができれば、
たとえ出したポストカードが売れなかったとしても
じゃあ、売れるポストカードにするには?
と、次の一手を考えるチャンスがもたらされるわけです。💡
私がハンコに行き着くまで
現在はハンコショップとして
小さいながらショップ運営が出来る様になりましたが
当然、最初からうまくいったわけではありませんでした。
販売に関しても、日本の布、ビーズ、シール、ハンドメイドキットなど
いろいろ試してみて、その都度失敗してきたという背景があります。
言い換えれば、
失敗しながら進んできた先に、ハンコ販売と出会えたという感じです。
(もしかしたらハンコ販売も、まだゴールでは無いのかもしれませんが^^)
ちなみに実家で、
ああでもないこうでもないと色んな事を試しているのを
見ていた祖父母からは、不思議そうな顔で
また妙なことやり出したな。
次は一体何を始めるのかい?
祖父母
とか言われていました。(汗)
さて、
ついつい失敗しちゃいけないんじゃないか
売れなかったらかっこ悪い
損しちゃいけない
という様な心理が働いてしまうのですが、
そもそも一発で上手くいかせようと思う時点でかなり難しいので、
まずは自分が「やってみよう!」と思えたものから
スタートを切ってしまうことが、
理想の未来への最短ルートなのかもしれません。
そして、スタートを切って仕舞えば、
これまで全然見えてなかった違う新しい選択肢が徐々に目の前に見えてきて、
そこでやっと、自分の販売や活動を大きく飛躍させるものや人との
出会いがあったりする様に思います。
視点をあげよう
「視点をあげよう」
これは、以前私自身がビジネスを教わってきた社長さんから良く言われてきた言葉でした。
視野が狭くなると、失敗が怖くなる。
視野が狭くなると、行動が感情に左右される。
視野が狭くなると、どっちでもいいことにひたすら悩んで先に進めない。
そんなことをしていては、いつまで経っても本当に行きたいところにはいけないよね。
社長
そんな風に教えてもらいました。
確かに考えてみればそうで、
視野が狭くなっている時というのは
自分の前に立ちはだかることがいちいち一大事の様に思えてしまいました。
例えば
右足から歩こうか、それとも左足から出そうか
迷ってて進めない・・
というくらい些細なところで立ち止まる原因を作ってしまったりします。(汗)
進んでしまえばどっち足からでも良かったんだって分かるんだけど、
視野が目の前のことにしか目に入らないと
どっちの足から出すかが一大事の様に思えてしまう・・
視野が狭くなるとそんな感じになってしまいます。
目的は何か?を意識しよう
ハンドメイド販売や海外販売の目的は
「稼ぐこと」に集約されがちですが、
実は今回メールを下さった方の様に
自分を認めたい とか
自己実現したい とか
自由を感じたいという
本質的な願いが秘められている事も多い様に思います。
例えば、今回のこの方の場合だったら、
『自分の自己価値を高めたい。』ということを聞かせてもらいました。
『自分の自己価値を高めたい。』
そんな時には、
まずは思い切って、売れるということを一旦横においてしまう
ということが、遠回りに見えて近道だったりします。
販売をしていくとなると、どうしても
他人に何かを与えたり、人の困りごとを解消するというところに
意識を向ける必要があったりして、
それがビジネスセンスというものにも繋がってくる様に思うのですが、
そうは言っても、
自分自身が満たされていないのに
他人に貢献しましょうというのはなかなか難しい様に思います。
そこで、
「売れないかもしれないけど、でもこれやってみたい!」
という自分の声のままに動いてみること。
自分の決心を信じてみるというアクションから起こしてみたら、
それがある意味次の正解に繋がっていく様に思います。
もしかしたら、
他人から見たら綺麗な正解では無いかもしれないし
器用な人から見たら遠回りに見えるかもしれないけれど、
でも、そんなの全く関係なくて
まずは『自分を認めてあげる』という大きな目的を見据えたら、
一番大事なことは
・自分で決断してみて
・自分で進んでみる
ということなのかもしれません。
私自身、過去に
『別に外国とか好きじゃないけど仕事をやめて留学した』
という経験がありますが、
私にとってはそれが、ある意味初めて
「自分が決めて、自分で進んでみる」という経験でした。
(『私が薬剤師をやめた理由』で書いています。)
当時26歳くらいだったのですが、その小さな経験から、
自分の中で何か、無意識に自分を縛っていたものが
少しずつ解けていった様な感覚がありました。
私自身の経験を含め、
ネットショップ販売のサポートなどをさせてもらうと、
販売する上で、自分の感覚ってとても大事だなと思います。
売れるものを探すより、売れる自分になってしまう
綺麗事の様だけれど、このことが、一番重要なのかもしれません。
(そして、売れる自分になってしまえば、
売れるものを探す能力も自然と身につく様に思います。)
世の成功者が、「マインドを上げろ」というのはこのためなのかもしれません。
ハンドメイド販売の意外な落とし穴
そんな風に考えていくと、ハンドメイド販売には1つ落とし穴がある様に思います。
商品作りができる人は、ある意味すでに換金できるものをすでに持っていたり、その才能のある方々だと思いますが、
しかし時に、優れた技術を持っているがゆえに
・すごいのは商品で、自分はすごく無い
・価値があるのはこの商品で、自分には価値がない
という思い込みが起こりがちだと言う事です。
けれど本当は、
素敵な商品+あなたという提供者
がセットになった瞬間に、
唯一無二のオリジナルな商品や雰囲気のあるショップが
生まれるのかもしれません。
とくにEtsyで海外販売をしていると思うのが、
お客さんは提供者を含めて作品の価値を感じているということです。
あのショップ、なんかいいよね。
あの人、なんだか応援したくなる。
そんな風に感じる時って、やはり商品だけでなく、提供者の魅力も
無意識に伝わっている証拠なのだと思いますが、
Etsyの場合それをダイレクトに感じることが多く、
お客さんとFacebookで繋がったり
海外から手紙が送られてくる事もあったりして、
楽しみの1つだったりします。
ショップ運営は自分を成長させてくれる最強ツール
コンサルなどを通じて
ショップ運営のサポートなどをさせて頂くと、
注文数の増加やショップの売り上げの変化にプラスして
・どこか生きやすくなった
・自信が持てる様になった
・自分が好きになってきた
という事を言ってもらえることがあります。
自分が作ったものや生み出したものを
販売するというのは決して簡単なことでは無いけれど、それだけ、
ショップ運営は商品や販売を通じて
自分に変化をもたらしてくれるものなのかもしれません。
・まず出してみる勇気
・売れない時期を乗り越える忍耐力
・粘り強く工夫するしぶとさ
・売れた後の怖さとプレッシャー
・お客さんから嬉しいレビューをもらった時の達成感など・・
いろんな感情を味わうイベントが満載だからこそ、
いやがおうにも自分が変わっていく
と言うのが正しいのかもしれません。
ハードルを低くスタートしよう
今は、お店を借りて路面店を出さずとも
自分のショップがネット上で作れてしまうという
本当にすごい時代だと思います。
もちろん、ネットショップを持ったり
ネットで発信することだけが全てではないけれど、
それだけやりたいことが叶いやすい時代なのだと思います。
私自身も、全然「何をやったらいいか分からない」という状態の中、
正直、最初は自分の収入を得る事だけを
目的にショップをスタートしたのですが、
徐々に買ってくれるお客さんに意識がいく様になり、
お客さんが好きになっていき、
今は同じ様にショップ運営する人たちの
応援やサポートなんかが楽しくなっている自分がいます。
売れたました!という報告をもらうと飛び上がるほど嬉しいのですが、
こんな風に気持ちを変えてくれたのも、
やっぱりネットショップを運営させてもらったことが大きかったと思います。
また、今回の様に講座を展開する中で
こんな風に本質的なメールをもらえる事も
とても嬉しい事だなと思いました。
今でも思い通りに行かないことの方が多いけれど
今回メールを下さった方をはじめ、
そんな高い志を持った方々と一緒に試行錯誤しながら
自分を高めつつ、これからもショップ運営の楽しさや
価値提供の喜びを分かち合っていけたらと思います。
まとめ
今回は、
オンライン講座受講者さんからいただいた
メールをご紹介しながら、
ショップを始める時に何を販売したら良いのか?
なかなか一歩が踏み出せない
というご質問に答える形で書いてみました。
回答になっているかわからないですが、
ショップを始める初期のポイント
を押さえながら思ったことを書いてみました。
何か始めるのに躊躇している方や、
どれからやればいいのか長い間迷っている方がいたら
何か参考になれば幸いです。
*今回ご紹介したメンバーさんが受講された海外販売のためのオンライン講座はこちら
P.S.
こちらのメルマガでは、ネットショップをゼロから始めて軌道に乗せるまでのストーリーを配信しています。
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