2024/02/02

海外販売でこれだけは知っておきたい関税のこと。【ハンドメイドサイトETSYの事例】

 

この記事を書いている人 - WRITER -
田口 さやか
脱サラ女子として2015年に個人販売で起業。 インターネットを活用しのべ4万人以上の国内外のお客様に 商品を販売してきた販売実績を生かして 同じようにハンドメイドでビジネスをしていく方々を応援しています。 ご受講者様累計600名以上。 現在もネット販売のためのオンライン講座『売れるネットショップを構築するUSK講座』、海外・国内のネット販売セミナー・個人コンサルを実施中です。

こんにちは。

今日は近くで応援させて頂いているハンドメイド作家さんから
こんなメールをもらいました。

先日海外に私の商品が売れたんです!

それで感激していたのですが
それもつかの間、

お客さんが、”関税”がかかることを知らなかったみたいで
『関税がかかるなら商品なんていらない!』
みたいな事を言われてしまって・・。

作家さん

せっかく自分の作品を見つけてもらって
しかも注文まで頂いたのに、
トラブルになってしまうのは悲しいですよね。

しかし
こうした関税の存在によって認識の不一致、
やはり海外向けの販売だとたまにあったりするのも事実なんです。

私自身これまで1万件くらい海外に商品を販売してきましたが、
もちろん私も
関税のトラブルで困った経験があります。

そこで今回は、
海外向けネットショップ(EtsyやShopifyなど)を始める方へ
私の関税トラブルの体験談と乗り越え方を書いてみようと思います。

・関税って、ややこしそうでわからない・・
・そういうのがあるから海外販売が難しそうなんだよね〜

と思われる方がいらっしゃったら、
参考にしてみてください。💡

ひとまず、
関税のことって、難しい事を細かく知っている必要ないだ〜!
と安心してもらえたら嬉しいです。

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関税って何?誰が払うの?

関税とは、

ざっくりいうと、
国をまたいで物を輸入する際にかかる税金のことで、
購入者がその自国に対して払うものになります。 

例えば、イギリスのお客さんが商品を日本から購入してくれた場合、
商品が税関を通るときに輸入のためにかかる税金で、
これはお客さんがイギリスに対して支払う義務があります。

けれど、

えーっと、そんなの聞いてませんでした〜。
商品代金と送料の他にかかる料金があるなんて思わなかったんですけど。

お客さん

というお客さんも少なからずいたりします。 

そしてこれが、トラブルのきっかけになってしまうわけです。

私のショップで経験した関税のできごと

以前、私のショップでも関税のことについて
こんなことがありました。

今日ポストオフィスから連絡がきたんですけど、関税を請求されてしまいました。
私、そんなの知らなかったし
こんなに料金が高くなるなんて・・。

お客さん

輸入することが初めてだったり
関税の仕組みを知らないお客さんにしてみたら
突然税金を請求されるのは驚くかもしれません。 

そこで、

私はショップのメッセージで
輸入の際は国で定められた関税を納めなくてはいけない旨をお伝えしました。

最初は、

え〜、税金って、マジかよ〜。

お客さん

というような感じで心苦しかったのですが、
何回かメールのやりとりをしてお話ししながら
最後は税金を支払って、無事に商品を手にして頂くことができました。

(お客さんにどんな点に注意しながらやり取りをしたのか?は下記にあります。)

関税のことで知っておくべきこと

私自身、日本以外にも世界200か国のお客さんに向けて
5年間ほどオリジナル作品を販売・発送しているのですが、

はっきり言って、今でも
各国の関税システムや料金に詳しいわけではありません。

というか、
関税が発生する場合としない場合があったりするので、
お客さんに状況を教えてもらう以外、
全てを把握していないというのが正直なところ。

しかし、そんな中でも
長年海外向けにショップを運営してきて
分かってきた関税の事がいくつかあって、

逆に言えば、
これだけ知っていれば海外販売は問題なく出来る
とも言えるかもしれません。💡

それはコチラ⬇︎

*商品を購入した方が関税を支払う義務がある。(ショップ側ではないということ)

*商品代金や品物の素材・種類によって関税が変わる(安ければ、発生しない事もある)

*国によっても違う

*送るものが”商品”か、こちらからの”ギフト”扱いかでも異なる

というような事です。

もう1つ言えば、
もしかしたら”発送方法”によっても異なるんじゃないかな?
というのが、(不確かではありますが)
私が感じている事だったりします。

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関税のトラブルを避けるために

海外のお客さんというだけで
少しハードルが高く感じる方もいるかと思いますが、

だからこそ、お客さんには
トラブルになりがちな関税のことはきちんと知っておいて頂きたい内容ですよね。

私が運営しているショップは、ETSY(エッツィ)という
世界最大級のハンドメイドショッピングサイトですが、

このETSYでは、
関税はお客様負担で自国へお支払いください
という表記がもともと表記の中にあります。

追加の関税および税金
Etsy では、国境を越えた購入について、追加の関税や輸入税が課せられる可能性についての情報も表示しています。

セラーとお客さまが異なった国に居住している際には、Etsy はお客さまに対し、追加の関税や税金(税関で課せられる税など)が適用される場合があることをお知らせしています。これは、お客さまに、これらの追加料金を払う責任があるかもしれないことを明確にするためです。

この情報は、商品ページを除き、上の表で挙げられたのと同じ部分に表示されます。お客さまとセラーが同じ国に居住している場合は、この情報は当てはまらないため、表示されません。

こちらより引用

それでも、

「そんなの知らなかった〜!」
と言ってきてしまう場合もあるので

私たちショップ側ができることとしては、
*事前に、ショップポリシーをお読みください。と伝えること。
*注文が入った際に、お礼がてら関税がかかる可能性を伝えること。

などが出来ると思います。

お客さんとのトラブルを避ける秘訣

人間は感情の生き物と言われたりしますが、
海外のお客さんでももちろん例外ではありません。

(というかそれ以上の事も・・^^)

ショップがいくら正論を突きつけても、やはり
怒る人や納得されない方はいらっしゃったり、

「だったら商品なんていらない!返金してよ!」
とクレームを言ってくる人もいたりします。

私も以前、関税のことではないですが
明らかにお客さんがおかしな事を言っていて
困り果てていたことがありました。

いくら「こうなんですよ・ここに書いていますよね。」
とお客さんに言っても
全く怒りが治らずエスカレートしていく・・

という状況に落ちいたことがありました。

そんなときに、
ある経営者の方とその話題になり、
お客さんへの対応を相談したことがあったのですが、
意外なアドバイスを頂きました。

海外販売している中で、変なお客さんがいて困っているんです。
もう、全然話を聞いてくれなくて・・。

田口さやか

そうなんだ。海外だと個性が強いお客さんもいそうだね〜。
だけどもしかして田口さん、
そのお客さんに正論ぶつけちゃったりしてない??

経営者さん

えっ、”ぶつけてる”っていうつもりはないですけど、正しい事を淡々とずっとお伝えしてるんですよ。
なのに全然分かってくれなくて。

田口さやか

それ、”正論をぶつけた”って事だよね笑

今後も商品を販売していくことになると思うけど、
これだけは覚えておくと良いかも。

お客さんとのケンカはナンセンスっていうこと。

経営者さん

ケンカですか?
私別にケンカはしているつもりないですけど、なぜか、相手が一方的に怒ってて。

田口さやか

要は、お客さんとショップ側が”対立”している状況だよね。
感情が両者の間でぶつかり合っている状態では、状況は好転しないんだよ。

大事なのは、意識を同じ方向に持つっていうことだよ。

経営者さん

はて、同じ方向に意識を持つとは?
お客さんの言いなりになるってことですか?

田口さやか

いや、そうじゃないよ。

お客さんが正しい・正しくないということ以前に、田口さんは
田口さんの商品で喜んでもらいたかったんじゃない?

遠く離れたお客さんに、”よくぞ見つけて買ってくれた!これから楽しくたくさん使って欲しい”って思ってたんじゃない?

経営者さん

それは思ってました。当初は。でもクレームメールでそんな感情忘れてましたけど。

田口さやか

その「遠く離れたその人に楽しんで使ってもらって、生活を豊かにしたい」という思いって、
田口さんもお客さんも同じように持っている”願い”だよね。

そこに二人のフォーカスを持っていくっていうことが、
同じ目的に意識を持つっていうこと
だよ。

経営者さん

なるほど!同じ方向に意識を持つってそういうことなんですね。
大切な事を忘れかけていました。

なんだか初心に戻れた気がします。
そういう思いでやり取りしてみます!ありがとうございますー!

田口さやか

そんな事を教えてもらってから、意識してメールを重ねていったところ、

多少時間はかかりましたが、最後は嘘のように状況がおさまり、
相手からもとても親切なメールをいただくことができたのです。
 

トラブルにまみれてしまうと、

どっちが正しい・どっちが間違っている
変な客だ・変な店だと相手を批判して衝突しがちなのですが、

そうか、元々はおんなじ目的のために
商品提供・商品購入をしていたんだと原点に立ち返ることで
ヒートアップしていた感情も一気に穏やかになるものなんだなぁと

この経営者の方とこのお客さんに、
とても大きな事を学ばせてもらいました。

まとめ

今日は、
クライアントさんからの関税トラブルの事例から、
知っておくべき税関の少しの知識と、
私自身が教えてもらったトラブルを乗り越える秘訣
を書いてみました。

どんな商売でもそうですが、
人間相手に仕事をしている限り、
いくら自分が正しいと思っても、なかなか一筋縄では行かない事もありますよね。

一番大事なのは、
上で書いた”ケンカをしない”という事もそうですが、

自分自身が、「気持ちよく提供できる状態」を自分に用意してあげること
とても大切ではないかな?と思います。 

単発的な売り上げを追うよりも、多少損しても、
「気持ちよく提供できる状態」
を自分に用意してあげる事を考えながら
長続きする楽しい販売活動をしていきましょう!

何か参考になれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。 

P.S.

*2023年11月、ついにEtsyの日本からの出店が再開しました!!
海外に売ってみたい!というハンドメイド作家さんへ、
ゼロから始めるEtsyスタート講座をリリースしました!
https://school.foryournewstory.com/p/etsy

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田口 さやか
脱サラ女子として2015年に個人販売で起業。 インターネットを活用しのべ4万人以上の国内外のお客様に 商品を販売してきた販売実績を生かして 同じようにハンドメイドでビジネスをしていく方々を応援しています。 ご受講者様累計600名以上。 現在もネット販売のためのオンライン講座『売れるネットショップを構築するUSK講座』、海外・国内のネット販売セミナー・個人コンサルを実施中です。
 

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